インプラント治療の成功を左右する要因は、インプラント形状・表面性状、既存骨の解剖学的形態、コネクションシステム、アバットメント形態、インプラントの位置など様々です。その中でも適切なインプラントの埋入位置が長期的安定に繋がることは、多くの文献で報告されています。そのためには全身疾患、局部的な1歯単位・隣在歯・対合歯の診断だけでなく、歯列・咬合関係の丁寧な診査が重要です。現在は矯正治療を併用する症例も多く、埋入位置の診断が複雑化しているため、術前のデジタルシミュレーション、サージカルガイドとNavigator® ガイデッドサージェリーキットを用いることが、正確な埋入位置の決定に大きな助けとなっています。しかしながら、サージカルガイドを使用する際には注意点があります。それは、患者にガイドが使用可能な開口量が得られ、至適位置への設置が可能であること、ドリリング時に動かないよう固定すること、更にはインプラントの最終的な埋入深度の入念なチェックを行うことです。T3インプラントの特徴であるプラットフォームスイッチングの特性を最大限に活かすには、直視によるプラットフォーム位置の確認が良好な予後に繋がると考えられます。
一旦患者に埋入したインプラントを動かすことはできません。であるならば将来を見据えて確実に埋入を行いたいと考えます。本講演では、予知性・審美性・清掃性の向上のみならず、安全・安心のインプラント治療の実践について、臨床的キーポイントを整理し考察いたします。
Navigator® システムを用いたガイデッドサージェリーの臨床的ポイント
- T3® DCD® インプラントの性能を最大限に生かすための治療戦略と埋入術式 -
講師:相宮秀俊 先生
本セミナーは終了致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
セミナー概要
【日時】
2021年6月12日(土)~21日(月)
【会場】
WEBオンデマンド開催(お手持ちのPC、タブレット端末等で受講いただけます)
【受講方法】
本セミナーは 第38・39回日本顎咬合学会学術大会・総会における共催セミナーです。
聴講は学会参加者のみが対象となります。学術大会についての詳細は学会公式サイトでご確認下さい。
https://www.ago.ac/3839th/
講師のご紹介
相宮秀俊 先生 愛知県名古屋市「吹上みなみ歯科」院長 ・歯学博士 ・日本顎咬合学会 ・日本臨床歯周病学会 ・日本口腔インプラント学会 ・日本歯内療法学会 ・OJ 正会員 |